嘘から始まる恋
「理子ー、起きて」
んー…眠い。
起きたくない。
「もう放課後だよー。帰るよー」
放課後…。
放課後!?
「あ、起きた」
ガバッと布団をめくって起き上がると純ちゃんと、純ちゃんの彼氏の裕也くんがいた。
「あ、どうも…」
裕也くんに挨拶をすると、裕也くんと純ちゃんに笑われた。
「理子ちゃん、相変わらず面白いね」
ははっと笑って、裕也くんは荷物を純ちゃんに渡し、しゃがみ背中を向けてきた。