俺が守るから。
●俺が守るから



休み時間が終わるチャイムが
鳴ったけど


俺は保健室へ
走り続けた……。



「美和……」




ガラッ――――――――



音を立てて

俺は保健室のドアを開けた。



もうチャイムは鳴ったので
生徒はいない。

この静かさだと

先生もいないだろう。





するとカーテンの向こうから

愛しい声と共に

彼女が現れた。




「……先生?」



俺を先生と間違えたのか

彼女はカーテンから

姿を見せた。








< 147 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop