俺が守るから。



すると鈴木くんは
逆方向に向いたあたしの顔を
右手で力ずくで
自分の方へ向かせた。



「関係ある!
だって高月が好きだから」


正面を向いて鈴木くんに
そんな事を言われると
不覚にも
ドキッとしちゃうじゃん…



「昨日、泣いたんだろ?」


「え……」



なんで……分かるの?



あたしが目を丸くして
驚くと

鈴木くんは言った。




「目ぇ腫れてる」




そう言って
優しくあたしの頬に
手を当てた。






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