天国の音色

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本を半分くらい読み終えたところで時計に目をやると、時刻は5時をゆうに越えていた。

窓から見える空は、ほんのりオレンジに色づいていて。

「わ...綺麗....」

陸上しか頭になかった頃は、空の色なんて考えたことがなかった。

私には、その事が嬉しくて、少し切なかったの。


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