冬恋。【完】
「次は終点ー」
お、もう終点か。
「もう着くんだ、早いね」
「だな」
バスを降りると外は朝よりは暖かい。
「東、行こ~」
「行くか」
目的の所まで歩き出すと東は自然に車道側を歩いてくれる。
こういう気遣い、女子は弱いんだよね。私はどうか分からないけど。
肩が触れるぐらいの距離で歩くが、手はつながなかった。
「あ、ゴスロリの服じゃんかっこいいっ」
歩いている途中、甘ロリ、ゴスロリ系の派手な服が売っている前を通った。
「お前、ああいうの着そう」
私ってそういうイメージなの……?
「家にゴスロリっぽい制服あるよ」
「今度それ着てよ」
……何で??
「そのままヤる」
「変態東、絶対着ないわぁ」
そのまま二人して笑う。
友達のような会話だから変な気をつかわないでいいから楽だ。