冬恋。【完】


ご飯を食べてから少し寝て、起きると午後6時。外もすっかり暗くなっている。

仮にも熱があると言って早退してきたわけだから一応熱を測ろうと起き上がる。


その時、体がフラついて倒れそうになった。


「っと、あぶな……」


近くにあった机で体を支え、少しずつ起き上がり隣の部屋に行き熱を測る。


ピピピッ

学校と同じものを家で使っているので音が同じ。


でも、昼間より熱は上がっていて……。


「39度って何事」


思わず口に出していた。
確かに視界がちょっとぼやけている気がするし、さっきは体がふらついたし……。



これぐらいあってもおかしくないって言えばおかしくはない。

でも、こんな高熱……いつぶりだろう。


しかも、昼間より食欲まったくない。
食欲がないとなるとさすがに親にもバレる。


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