小悪魔な君に天使のキスを
「お兄ちゃん?何するの?」
「誰にも言っちゃいけないよ。俺とメイだけの秘密。痛くしないから」
小6の頃とかは、『誰にも言っちゃいけない』とか『秘密』とかが大好きだった。
「うん、分かったよ?お兄ちゃん」
「メイ、可愛いな。俺、理性とんじゃったよ」
…それから、メイはお兄ちゃんと1つになったんだ。
ありえないことだった。
わけがわからなかった。
まだ小6のメイが、そんなことを体験するとは思ってなかった。
メイは、家に帰って、誰にも言わなかった。
次の日、学校の友達に、携帯小説を借りて、始めて昨日のことを理解した。
メイは、お兄ちゃんに利用されたんだ。
メイは、お兄ちゃんの欲望を満たすだけのものだったんだ。
大好きなお兄ちゃんと1つになったことは、全部嬉しくなかった。
ただ、レイプだった、と感じた。
それから、毎日のようにお兄ちゃんのレイプは続いた。
いくら抵抗しても、声を上げても、、年上の男であるお兄ちゃんに適うわけがなかった。
メイは、1通り思い出して、ため息を吐いた。
沙夜や、、優くんにも、、いつか、全部を話せる時が来るのかな、、。
もし、優くんに求められたら、メイは怖がらずに体を優くんに預けられるのかな、、。
そんな不安を胸に抱いて、メイは眠りについた。