小悪魔な君に天使のキスを

★沙夜side





司の腕の中で、ぁたしはゅっくり話し始めた。


この前の夜、誰の声がしたこと。

司の話を聞いて、焦って優くんに問い詰めに行ったこと。

けれど優くんには気持ちが通じなかったこと。

司にもメイに対しても、いたたまれない気持ちになって絶望したこと。


―そして、雨の中で司の笑顔にどれだけ救われたか。


「もぅ、笑ってくれなぃかと思って、、

だから、司が笑ってくれた時、、すごく、嬉しかったの」


「、、ぅん。沙夜、ごめんな?」

「なんで、、?」


「俺、いっぱいお前のこと不安にさせた。ほんとに、、ごめんな?」

そう謝る司に、胸がキュンってした。


司、、

優しすぎるょ。


ずっとこのままでぃたぃ。

けど

今はまだしなくちゃいけないことがぁる。


「司、、ぁたし、メイのとこ行ってくる」


―メイに、言わなきゃいけない。

誤解を解いて、いっぱい謝らなきゃいけなぃ。


「そっか。、、俺も、優のとこ行ってくる」


「ぅん。じゃぁ、、行こっか。」



二人で一緒にドアを開けた。

一人じゃ辛いことだって、

君と一緒なら怖くなぃ。


司、大好き。


―雨が止んだ夜空に、綺麗な虹が架かっていた。

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