小悪魔な君に天使のキスを
「俺、みんな傷付けたよな」
「メイが優くんを信じられなかったのも悪いんだよ。
大切なのは、優くんがメイを好きなことじゃなくて、メイが優くんを好きなことなのにね」
「俺、司に会いに行くわ。沙夜ちゃんにも。ちゃんと謝ってくるわ。
それで、もっと素直になれって言ってくる。俺なんか、みんなを傷付けてきたんだからって。やっぱあいつらは2人で完成版だからな」
「メイと優くんも、でしょ?」
「…あぁ。だから、一緒に着いてきてくれるか?」
答えなんか、最初から1つしかないよ。
「うんっ!」
・・・・
沙夜と司くんを探しながら、手をつないで走った。
優くんのクラスの教室の前を通ると、、嫌々ホストの格好をしてる…安藤くん?がメイに手を振ってきた。
「青木ちゃんだー!緋山と会えたんだ?」
「うん、ありがとうね!安藤くんっ」
メイが名前を呼ぶと…
「…ん?あれ、安田だぞ?」
「僕、安田ね」
…優くんと安田くんの2人に突っ込まれた(笑)
横で笑ってる優くんを見て思う。
ずっと2人で笑っていられたらいいなって。