冬のための夢

パチンコ屋

まるで爆撃を食らうゲリラの様だ・・・。

これが、生まれて初めて入った忠士のパチンコ屋の感想だ。

アップビートな歌が流れていることはいるが、ほとんど歌詞など耳には入らない。

同時にパチンコ台からも何やら騒がしい電子音が流れだす。

期待に胸を躍らす。何回かのチャンスをくぐり抜け、スロットは最後の関門にさしかかる!。

場内放送が繰り返し流れる。

「38番台、スタートです」

次は俺かも知れない!

忠士はスロットの回転に目を澄ませた。


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