冬のための夢

帰り道

いつものように電車に乗り込んだ雪子。
この駅で乗換え一人暮らしのアパートへ向かうのだ。


   
初夏の日差しの中、平日午後三時の電車の中、座席にはサラリーマンがうたた寝をしている。
      
買い物帰り道の主婦、私立の小学生たちが互い互いに分かれ立ち話をしていた。
雪子と同じような女の子も彼氏とじゃれ合いながらお喋りをしていた。         
みんな、自分の居場所があり、役割があり、話す相手があった。

でも自分は・・・。

雪子は“ある事”思い出し、“その後の事”を考えた。

その時、電車は雪子の駅に到着した。
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