冬のための夢

喫茶店

一体、目の前に座っているこの男は何を考えているのだろう?。


私を本屋に連れ行く?

警察につきだす?


それとも・・・、“あぶない、あぶない、あぶない”

私は今とてもあぶないんだ・・・。

雪子は、同じ位の年頃の男に捕まえられ喫茶店に連れてこられた。

男は、注文を頼むアイスコーヒー以外は、何も話さなかった。

ただ時より、雪子の顔を上目ずかいで、のぞいていた。

どうも雪子の方から話を切り出さなければいけないようだった。
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