冬のための夢
デート
その日は朝六時に目が醒めた。
           
こんな時間に起きたのは二月の大学受験以来だった。

よく顔を洗い、ゆっくりと歯を磨く。髪を整える。

そして前日に決めていたジーンズとTシャツを着てみた。

鏡の前に立つ。

俺も満更でもないな・・・。

守は、初めてのデート?に心を躍らせていた。

全ては上手くいったはずだった。

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