リリック・ラック
住宅地を抜けて大通りにでると、待ち合わせ場所のコンビニが見える。

入り口のわきに立つ銀色の髪を、あたしは瞬時に見付けた。

あたしの、ニセモノの彼氏。

あたしは努めて明るい表情をつくり、麗ちゃんに声をかける。

軽く挨拶を交わして、あたしたちは並んで歩き出す。

学校に着くまでの間、あたしたちは念入りに打ち合わせを行う。
付き合ったいきさつ、告白の場所、付き合った日。

それぞれ何か質問されても、ちぐはぐにならないように。

途中、ふと我に返るとなんだかそんな自分達がおかしくて、下らなく思えてくるんだけど、巻き込んでしまった麗ちゃんに悪いから口には出さない。


あたしと麗ちゃんは、付き合いたてのカップルの多くがそうするように、甘い言葉ん交わすことも、手を繋ぐこともなく、学校に到着した。



< 142 / 142 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

世界中の誰よりも
bee/著

総文字数/73,279

青春・友情264ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
あなたを無償の愛で 守るひと あなたの幸せを 願うひと 知っていますか 気づいていますか 2010.10.22完結 オススメ作品に 選んでいただきました *Special Thanks* reiraさん あめねこさん bikkeさん
虹色ファインダー
bee/著

総文字数/15,017

青春・友情57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
このファインダーの 向こう側の世界が 虹色に見えたなら *Special thanks* 藤乃さん 稀理さん 高木咲葵さん 花穏さん RyUさん おぺるさん うさのじゅんさん 日足さん
真夏の白昼夢
bee/著

総文字数/32,949

恋愛(その他)126ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
きみが居た日々は 確かにそこに あったのに ゆらゆらと 揺らぎ 眩しくて 見えない 2009.6.23 special thanks いいよさん 積さん 高木咲葵さん 南蒼子さん

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop