スモールラブ
自分で言うのもなんだけど
運動神経は人よりはいいほうだ。


久しぶりの2人旅で舞い上がってた私は
ふざけてお母さんに手を振ったりしてた。
お母さんは相変わらずかなしげな顔をしている。
なにかあったのか、と心配になった。


前を見ておらず防犯用のとげとげが付いた
フェンスに後頭部から突っ込んでしまった。
痛い、でも泣けない。
血がいっぱいでてきた。
きっとお母さんが助けにくるだろう。
そんな軽い気持ちで私は気を失ってしまった。









「・・・ん・・・。」



誰も助けになんかこなかった。
気づいたらもう夕方になっていた。
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