Second Kiss(連載中)

…すると、さっきまでは足しか見えていなかった“その人”はすっと私の前に全身の姿を表した。




“その人”は私が顔を
上げなければ目が合わないくらい背が高く、男子
なのに驚くほど綺麗に整った顔立ちをしていた。

なのに、その綺麗に整った顔はまだ春だという事を忘れさせるような小麦色で日に焼けた色をしている。


………それにしても、
足がながいなぁ。





そんなことを思いながらジッと見つめていたら


「君に話したいことがあるんだ。少し時間いいかな?…雨宮さん。」




あれ?
なんで私の名前を??

…それより、話って何だろう?





そう思いながらも
コクン と小さく頷いた私を見て[付いて来て]とその言葉を伝えるように私に目を向け、くるっと向きを変えて歩き出してしまった。




少し戸惑いながらも
スタスタと歩いて行く
“その人”を私は小走りで追いかけて行った…。


< 14 / 23 >

この作品をシェア

pagetop