Natural
姫『ね、美紗子知らない?連絡取れないんだけど。』

その言葉を聞いて毅はもっと不安になった。

そして昨日の出来事を話し始めた。

毅と美紗子が同じ気持ちになったこと、前の日に翔とあったこと、そのことと毅のことを話しに行ったこと。

それから全く連絡がとれないということ。

姫は自分の状態を察してくれて話さなかったのだろうとわかっていても言ってほしかったと言った。

だが、それよりも今は美紗子だ。

姫は今日も警察署に行ったらしく、その帰りで駅に向かっていたらしい。

毅は家に帰り姫を連れて美紗子の家に行くことにした。

姫なら美紗子の部屋の合鍵を持っているから部屋に入れる。

もしも居留守など使っていたときは鍵を持たない毅1人で行っても居るのか居ないのかわからないからだ。

帰った後りんごに餌をやり、急いで車のキーを持って駅まで車を走らせた。

本当は一刻も早く美紗子の家に行きたいのに、姫のいる駅まで渋滞のせいで30分以上かかってしまいもっと焦っていた。

やっとのことで駅に着き、姫を拾って毅が言った。

毅『いつから連絡ない?』

そのイライラしている毅の喋り方に姫は

姫『心配なのはあんただけじゃないから。わたしだって相当焦ってるんだからそういう姿お願いだから見せないで。落ち着こう。』

落ち着いて言った。

黙ってしまった毅を見て

姫『わたしだって内心ひどい状態なんだから。あんたより数倍はめちゃくちゃな自信あるんだからね。でも焦ったところで何も解決しない。冷静になろうよ。』

そう言ってまた渋滞の道を美紗子の家まで走らせた。

途中でポツポツと降り始めた雨がまた不安な気持ちを膨らませた。
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