神が支配する世界



二人は楽しく喋りながら学校を出る。



すると学校を出てすぐ、悠也が急に立ち止まった。



「どうした?」



海斗が不思議そうに悠也を見つめる。



「やばっ!今日、桜迎えに行く日だった!」



桜とは歳の離れた悠也の妹で、今幼稚園に通っている。



実は、悠也は6年前交通事故で両親を亡くしている。
それ以来、産まれたばかりだった桜と共に母方の叔母に預けられているのだ。



「そっか!!早く行ってやれよ!」



「悪いな…んじゃまた明日!」



悠也が軽く手を上げると、いつもと違う道を小走りに行く。



海斗はその姿を見えなくなるまで見送り、1人で家へ帰った。




< 85 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop