冬の星
メッシュがいい感じに巻かれてく。

そして、ケープで髪を固めて、
化粧にとりかかる。


「よしっ」

化粧後のあたしの目は
2倍くらい大きくなったんじゃ
ないかと思うくらい・・・。

そして、
壁にかかった、
見慣れない制服。

カッターに袖を通し、
ついていたリボンを布団に
投げ捨て、
引き出しから、
ピンクのおっきいリボンに
つけかえる。

スカートも
昨日にちゃんとほどこしておいた
短いスカートを履く。

そして、紺のソックスをまた布団に
投げ捨て、
ルーズソックスに足を通した。

そしてブレザーを着て、
キーホルダーがついてる
かばんに、
適当にものを投げ入れる。


デコ電を
ポケットにいれて、
香水をふって
下におりた。

「いってくる」

あたしは御母さんをチラっと見て、
玄関にむかった。

「ご飯は?アンタ新しい学校そんな格好で
行くの?」

「うん」


あたしはローファーをはいて
玄関をあけた。

寒い風がふきぬけた。

冬なんて大嫌いだ。

寒い。

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