キミに捧げる恋のうた
「海に言ったこと?そうだな…“海が好き”じゃね?」
ドキン。
胸がひどく高鳴るのが分かる。自分でも顔がみるみる赤くなっていくのが分かる。
「なに赤くなってんだよっ。あれは罰ゲームだったろ?」
浪はそう言ってあたしの頭をポンッと叩いた。
その時一瞬だけ見た浪が、少しだけ照れていたのをあたしは見逃さなかった。
「あの後、一週間海にシカトされ続けたんだからな。友達にはからかわれるし。 あん時は切なかったなー」