【長編】FOUR SEASONS
でも…プレイボーイなんだよね?

麻里亜が昨日言っていた。

沖崎先輩は、しょっちゅう告白されているって。

おまけに付き合っても長続きしないらしい。

あれだけ素敵だったら当然なのかな?

でも、やっぱりあたしは嫌だ。

どんなに素敵な人でもたった一人の人を愛せないような人は嫌いだ。


「もう!優華ったら!聞いてるの?」


麻里亜大声に驚いて顔を上げ、ようやく彼女の話を全く聞いていなかったことに気がついた。

あたし、ぼうっとしてた…?

「あ、ごめん…聞いてなかった。何?」

「もう~~~~!沖崎先輩のこと考えていたんでしょう?」



……図星です…。



恥ずかしくて返答できないでいると、麻里亜が心配そうにあたしの顔を覗き込んできた。

サラリと零れる綺麗な髪。亜麻色のサラサラのストレートで凄く羨ましい。

ぽっちゃりめのバラ色の頬をぷっと膨らまし、『白状しろ!』と少し厚めの唇を突き出すようにして、ん?と聞いてくる。

大きな丸い目がまるでハムスターみたいよ。

麻里亜って本当に小動物みたいにくるくると表情が変わって可愛らしい。



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