シュガースパイスな君

「え…?そうかな?そんな事ないよ。さ、ご飯にしよ!」

と誤魔化してしまった。
大地も渋々といった様子だったけど一応納得してくれた。


――――――……

そして今日。そして今。
その話を唐突に、大地に告白した。
大地も、きょとんとして、一瞬、硬直してしまっていた。

それから
「え?嘘、だろ?」
「ごめんね。嘘じゃ、ないんだ。」

あたしの真剣な顔に気付いた大地は、心底悲しそうな顔をした。

「どうして?おれ、付いてっちゃダメなの?」
「……ぅん…。」
「来週からって…唐突すぎて何がなんだか…」


それでも…彼は前向きだからちゃんとしっかり考えて出発までどうやって過ごすか、それを考えてくれた。
大地はあたしと離れるの、寂しくないのかな?とか思って聞いてみると

“んなわけねーだろ…寂しいに決まってるじゃねーか。んなの、たりめーだ…///”

顔を紅に染めて言ってくれた。
それがすごく嬉しかった。

それから毎日、ずっと一緒にいて、毎晩、愛し合って……



そして――――……


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