シュガースパイスな君
【琥珀Side】

大地の腕のなか、

「憶えてる…?おれ達の始まりの場所。」

大地からの突然の質問……の割りには、ちゃんと頭が働いた。

「江ノ島の龍恋の鐘…だよね?」

あそこには、あたし達のママとあたし達の4人で行ったんだ。
月代財閥の今のトップはあたしのパパ。
珠蕗財閥の今のトップは大地のパパ。
あたし達のパパが、腐れ縁。
あたし達のママが、大親友。
だから、月代家と珠蕗家で同じとこに、同じ日に、同じプランで新婚旅行に行った。そこが江ノ島。ちなみに、結婚式も合同だった。で、あたし達のママが交わした約束の為にあたしと大地を連れてママ達は龍恋の鐘に行った。

「鐘を鳴らした運命だったとしても…おれは…琥珀のこと…本当に…本気で…好きなんだ///」

……え?

「……本当…?」

こんなに必死に伝えてくれるくらいに…あたしの事を想ってくれてると思わなかった。だから思わず聞いてしまった。その言葉の真偽を…。

「ん。格好…悪いかな…?」

嬉しさのあまり、返事ができなかったあたしは、精一杯、首を横に振る。
「嬉しい…///」

「え……///」
えってなによ…。
「えっ?嬉しい?」

もう言わない!
「……。」
< 26 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop