シュガースパイスな君

「おれの寝込み襲うとはいい度胸じゃねぇか。」

「はぁっ、はぁっ…ね、寝込みっ?」

いや襲っちゃったけどさぁ。

「寝たフリしてたの…?」
「あ?悪りぃか?」
「………意地悪。」
「ありがとう。」
「褒めてない。」
「もう少し期待してたんだけどな。キス止まりか。つーまんねー。」
「な゙っ…。そ、そんなの、大地がすればいいじゃん。」
「いいのか?」
「ゔっ…。」
うっかり口を滑らせた。
「み、3日連続は……。ちょっと……。」
「………。」
「ね…?」
「今日は痛くないようにするからいいだろ?な?」
もはや威圧だよ。
「……は…い…。」
「おれに逆らったら…どうしてくれようなぁ…?」
「えっ…?」
「×××(放送禁止)から××(自主規制)まで、やりたい放題…」

出版コードに引っ掛かること言わないでよ……。

「…き…」
「あ゙?」
「……肝に銘じます…。」
「いい子いい子。」
にっこり笑って、あたしの頭をポンポンと撫でる。
「……///けど…3日連続は…」
「……ダメか…?」
綺麗な瞳であたしを見つめる。そして、
「お手。」
「な゙っ…。」
「…お手。」
「………。」
黙って大地の手に、自分の手を差し出す。
「よしよし。」

―――ギュッ…

< 43 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop