僕らの時間〈4〉
決断
「ただいまー」

「おかえり」

ソファーにポイッとカバンを投げ捨て、家着に着替えたと思えば、ドカリと高原は座った。

「高原、ご飯の前には聞きたい事あんねん」

「…何?」

「仲谷先生とキスしたん?」

「何で、そんなん聞くん?」

「いや…聞いた」

真っ直ぐ俺の目を見る。
けど、これ以上聞くなよってヒシヒシと伝わる。






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