time-is-money.



きぃが小さく息を吐いた。


その仕草に自然と手に力が入った。



スローモーションのように
きぃの口が動く。






「.........しばらく、会えない、ごめん。」






¨シバラクアエナイ¨


意味を理解するために頭の中でぐるぐるまわる言葉。


¨シバラクアエナイ¨


¨アエナイ¨


¨会えない¨


.......ぇ.......??
嘘...でしょ??







発した言葉は


別れよう


ではなかった。
けど...。




「あ、えない...の??」



「...うん。」




「....いつまで??」



私が恐る恐る前を向くと
きぃは私をずっと見ていたみたいで目があった。




そして



「ごめん、わからない。」



目を、そらした。



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