キミがすき

学校一の人気者

「…ふぁあー……あ」

これで、一体何回目だろうか。
もう朝からずっとあくびが止まらない。

「……大丈夫?
茉央、あんた…目の下すごいクマだよ……?」

……だよねー。
朝も鏡の前で絶叫だったし。
やっぱりすぐに治るもんじゃないよね…。

「…そんなに?」

「そんなに。
てか、なにをそんなに頑張ったわけ?
アンタは頭良いんだからそこまでなるほどじゃなくない?」

「それが……やらなきゃなんないんだよ。あの英語の宿題を。」

あれは……悪魔だよ。

昨日の夜は必死に終わらした…が、
終わって寝る時にはもう太陽が出はじめた頃だった…。

「あぁ~例の家庭教師?
本当、英語以外は良いのにね~(笑)
でもそっか…あそこ受けるなら頑張らないとね…。

頑張れ(笑)」

「うん……
ありがとう………。」

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