恋するサンタクロース
「あの……もうすぐ時間なんですけど、大きなツリーのある場所って分かりますか?」

「大きなツリーけ? それやったら分かるで。 はぐれたらあかんからしっかり手握っとってや」

もう既に繋いでいる手にエレナは少し力を込めた。

それを了承と受け取った長門は店の前を流れる人波に分け入っていく。
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