嬢王と夜王の偽装恋愛
夕方4時。

あたしの携帯が
鳴り響いた。

~♪~♪~

「んぅ・・・」

あたしは布団の中で
寝返りを打った。

寝ぼけながら
携帯を探した。

「はぁーい・・」


後ろはなんだか
騒がしいBGM・・・。

「あぁ~莉衣菜~?」

「うん・・・」

寝起きとはかけはなれた
騒がしい音。

「李桜だよん~」

李桜?・・・。

「あ~ゆいこかぁ。」

「本名で呼ぶなつの」

「あ、ごめんよ」

あたしは、起き上がり
タバコに火をつけた。

「今日からっしょ?出勤」

「そだよー今どこいん
の?」

「今、渋谷いるんだ~」

「まぢで~一緒に行くべ。」

「りょーかぁい★ファッキン居るから
できたら来てねん」

「はぁーい」


彼女は、
香川 ゆいこ

昭和な名前だから
源次名の李桜(りお)
で呼べと。


あたしと同じ歳の20

キャバは、18のときから
やってるから
ちょー先輩なんだけどねん。


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