嬢王と夜王の偽装恋愛
さようなら
あたしはゆいこの家に
泊まることになった。


「ほんとごめんね?」

「ううん、大丈夫だよ!一人じゃ暇だしね」


「すぐ部屋借りるからね」


「いいよ~。ゆっくりで」


「そんなわけにはいかないし。」


「働けないんだし、今はお金あるかもだけど
子供できたらお金なんてすぐなくなるよ?」


「そうだね・・」


「出産はあたしが立ち会うから。
あたしがパパになってあげる」


「ゆいこ・・・・・」
 


「これから新しい生活送ってこ?」


「ありがとう・・・」


ゆいこは、タバコをわざわざ
ベランダで吸ってくれた。


京介もそうしてくれたな。


どんなに寒くても。



文句言わなかったな・・・。


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