嬢王と夜王の偽装恋愛
あたしは、
久しぶりにお姉ちゃんの夢を
見た。




~~~~~~~4年前~~~~~~~~~


「お姉ちゃんおかえり~」

あたしが、高校2年の話。


お姉ちゃんは、歌舞伎町
人気カリスマキャバ嬢。


桃川  優華


KASEI

のNO1キャバ嬢。

雑誌にもよく出る本当に
憧れのお姉ちゃんなんだ。



「あんた、まだおきてたの~?」

お姉ちゃんは、ヒールの高い
ブーツを脱ぎ捨てて、
ソファにダイブした。


「うん、あたしも今帰ってきたばっかり」


あたしの両親は、交通事故で
いなくなった。


お姉ちゃんは、あたし
を養うために夜
働きだした。



お姉ちゃんは毎日
キレイで、お客さんの愚痴を
言わない。


お店を持つのが
夢だと言ってた・・・。


お姉ちゃんは、不慮の事故で
亡くなった。


だからあたしは、
お姉ちゃんのために
夜の世界で働いてる。



お姉ちゃん・・・

あたしどうしたらいいかな・・・?


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