Voice

4.不幸な歌手 ベル

☆4☆








私は、ボー然と、

近くの車窓から、外を眺めていた。












…はぁ。












不幸なことって、本当に続くもんなんだなぁ。









なんで、好きでもない歌手の歌を

聞かなきゃいけないのだろうか。










あの社長だ。


あいつが悪いんだ。










ベルの正体なんか見てないし、





まず、興味無い!!って言ってるのに。











しかも、ポップスは聞かないって言ったら、





めちゃ、馬鹿にしてきたし。










…考えるだけで、イライラするわぁ…。













「…はぁ。」















私が、溜息をつくと、




トントンと肩を叩かれた。



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