Voice
「…お前、名前なんて、言ったっけ?」
はぁ?
呆れた。。。
コイツ、まだ私の名前、覚えてなかったの?
…いや、
確かに覚えられても、全っ然、嬉しくないけど、
覚えられてないのも、無性にムカつく。
「…名乗るなら、自分から名乗るのが、礼儀じゃない?」
私は、冷たく言ってやった。
梓は、鼻で笑うように言った。
「…可愛いくねー。」
ブチッ
私は、ギロッと睨んで言った。
「あなたに可愛いって言われたって
少しも嬉しくありませんよーだ!
…せっかく、伴奏してやろうって言うのに、
何なのよ!!
もう!
そっちこそ、
性格治した方がいいんじゃない?」
ぜぇぜぇ…。
つい、ムキになって、
…気付いたら、立ってたよ。