Voice
梓は、大きく目を見開いて言った。







「はぁ?!?!



遠夜から、話は、少し聞いてたが…。








お前、マジで、俺を知らないのかよ。




テレビとかで、少し位見なかったワケ?




一応、それなりに売れてるつもりだぞ?!」








私は、大きく(嫌みったらしく)頷き、

はっきり言った。






「はいっ。そうですとも!!

貴方みたいなの、少しも、全く、

興味無かったものですから!!」









梓は、腰が砕けるように、椅子に座って言った。










「お前…それでも、女子高生かよ…?」










な、何よ!!








私は、梓の手から譜面を強引に奪って、言った。










「あなたに、どうこう言われる筋合いないわよっ!



これ、短時間で完璧にしなきゃいけないんだから、

邪魔するなら、どっか行ってよ!」











”ふんっ!”と、ピアノの方に顔を向けた。









…本当に失礼しちゃう。








こんなの、無視して、練習だよ!!練習!!













すると、突然、部屋中に、大きな笑い声が響いた。

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