Voice
…はぁ。




もう、

どうでもいいや。




…とにかく、練習しよ。

時間も無いことだしね。






ふぅ…と、息をついて、

伴奏の練習を再開した。






その間。。。






梓は、近くに座って、

じっと、私を見ていた。








とりあえず、難しそうな所を重点的にやり、






残り時間が、わずかになると、

一通り、弾けるようになっていた。







すると、それまで

ずっと、黙っていた梓が突然、口を開いた。






「…よし。

大体、出来たんじゃね?

どうだよ?」








私は、自信無く、

…でも、頷いた。









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