Voice
「は、はぁ。
でも、私…余計な事しましたよね。
ナイトの事、隠さなくてはいけないのに、
でしゃばって、あんな事するなんて…。
…すみませんでした。」
私が、そう謝ると、
今まで、黙って座っていた
高丘さんが、笑顔で言った。
「あら、美紀ちゃんったら。
そんなの全然気にすること、無いのよ。
社長や私は、
美紀ちゃんが゛美紀゛として
何らかの形で、デビューすることを
ずっと、狙ってたんだから。」
私は、目が点になった。
゛狙ってた゛…って。