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9.欠けてるモノ

○9○



そんな、

波乱万丈な体育の時間が終わって、



着替えのため、

私は、

優と一緒に

更衣室へと向かった。







「もぉ。

美紀ってば、ズルイよ!

授業中、

ずっと、

梓君や遠夜君と話しててさ!


私もいっぱい話してみたいよ。


あー

いいなーー。」




優は、

羨ましそうにそう言った。




「そんな…。

羨ましそうに言わないでよ。



大変な事になっちゃったんだからさ!

私ね…。」




ドラマの話を

優に言いかけた

その時。





”バン!”と、

ドアが開いて、

数人の女の子が入ってきた。







そして、

乱暴にドアを閉めると、

私達を囲むように、並んだ。






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