Voice
そんな事をしていると、
再び、ドアが開いた。
振り向くと、
メイクを落として
”カッコいい男の子”
に戻った遠夜が入ってきた。
「遅くなってしまい、
申し訳ありませんでした。
桐沢遠夜です。
よろしくお願いします。」
本当に別人だよね。
ベルの遠夜も綺麗だけど、
やっぱり、
遠夜って、カッコイイ。
こうやって、
いつにも
増して
素敵に見える笑顔で
当たり前のように
私の隣に
座ってくれる遠夜を見ると、
変な感じ。