Voice
私達は、
ステージに上がった。
観客席は、
想像以上に賑わっていたけど、
全然、
怖くなんか無かった。
野外で、
寒いなんてものじゃないけれど、
心も身体も
温かかった。
ベルと歌う、
この日の私は
“無敵“
だって、
この時までは、
そう思ってた。
…でも、
そんな簡単に
上手く行く筈
無くて。
まさか、
あんなことに
なるなんて。
想像もしてなくて。
ただ、
確実に
運命の歯車が
そこまで
来ていたんだ…。