Voice

2.出会い

☆2☆





”ボンッ!”←誰かとぶつかる音。







「「キャァッ!」」








 急いで歩いていたせいか、

誰かとぶつかってしまった。






「あいたたっ。

…すみません!大丈夫ですか?」






 とりあえず、お尻をさすり、

立ち上がりながら、

ぶつかってしまった人に、謝った。








 フッと、ぶつかった人を見ると、

おかしな格好だと気付かされた。











 その人は、フードを深く被っていて、

顔が見えないが、女性らしく、

黒くて、長めのパーカーの下には、

派手なドレスが見えた。








 その人は、立ち上がると、

鈴のような可愛い声で言った。








「こちらこそ、すみませんでした。

…ちょっと急いでいて…あっ!!」




 その人は、私の背後を指した。




「ん?」と、

首を傾げながら後ろを向くと、

そこには高そうな車と、いかにも

強くて怪しそうな男性が二人いた。









誰だ?

この人達。。。







と、突然。





 後ろから、はがい締めにされて、





私は、

車に無理矢理、乗らされたのだった。


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