Voice
…どうせ、梓とか言う人。

私の顔なんか、覚えてないだろ。







…くだらない。

とっとと、教室に行こう。








そう思って、くるっと、

方向転換しようとした瞬間…。












”バチッ”





と、梓の目が、こっちを向いた。











「キャッ!

今、梓君と目が合っちゃった。」










優が、嬉しそうに言う。








そして、なんと、こっちに歩いて来た。











「嘘?こっち来るよ!」












…ま、まさかね。


私の事なんか、忘れてるでしょ?!
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