Voice
私は、力が抜けて、

近くにあった手摺りに、寄り掛かった。







「大丈夫?!」








遠夜…いやベル?が、言った。








…つ、つまり…。








「ベルは、遠夜君?

遠夜君って、男…だよね?」















あ、アレなの?!


世に聞く、あの…。










私が、そう聞くと、

遠夜は、顔を赤くして、慌てて言った。








「勘違いするなよ!

俺は、正常な男だ!


社長に、無理矢理ベルにさせられてるだけだからな!」













落ち着け私。











深呼吸をした。







「ごめん。

驚かすつもりは、無かったんだけど…

ベルの正体は、俺なんだ。



もちろん、こんなこと企業秘密なんだけれど


…美紀。



君には、知っててほしかったんだ。」














遠夜は、続けて、こう言った。















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