ふたりだけの特別な絆

ふぅ…。
なんとか、悠哉さんのこと…誤魔化せて良かったぁ…。


教室へと戻る途中、私はホッと胸を撫で下ろした。


今後は、屋外で悠哉さんと一緒に居ることのないように気を付けなくちゃいけないな…。


また誰かに目撃されたりして、日高さんたちに色々と事情を聞かれるのはヒヤヒヤしちゃうから…。


思わず、はぁ…とため息が零れてしまった。



全く…
こうなったのも、もとはと言えば…悠哉さんのせいだよね…。


補習…とか言って、スーパーでも堂々と手を繋いだりするから、大変なことに発展しちゃったじゃん…。


土曜日のことが頭に浮かび、ムッとした気持ちが心の中で燻っていた。



今日は、悠哉さんが仕事から帰って来たら、バシッと怒らなくちゃ…。



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