ふたりだけの特別な絆
「ごめんなさい…。私、翔琉くんの気持ちには……応えられない…。」
震える声を振り絞る。
翔琉くんの目をしっかりと見ながら、自分の想いを伝えた。
「好きな人が…いるの?」
少し低い翔琉くんの声。
私が小さく頷くと、苦笑いを浮かべた。
「そうなんだ…。」
呟くように言葉を発した翔琉くんの瞳は、寂しげに揺れていた。
「ちなみに、それは……如月さんっていう人のこと?」
「……うん。」
一言だけ言葉を返すと、翔琉くんは少し顔を俯けた。
「そっか…あの人かぁ…。」
「ほ、本当にごめんね…翔琉くん。」
「そんなに謝らないで?陽菜ちゃんは何も悪くないからさ…。」
顔を上げた翔琉くんは、私に優しく微笑むと、夕焼けに染まる空を見上げた。