ふたりだけの特別な絆

暫しの沈黙。


曇りがちな水澤さんの表情に、不意に胸がザワザワと疼いた。


「あの…如月課長との同居、“少しの間”って前に言ってたよね…?」


「あっ、はい…。」


「どのくらいの期間?も、もうすぐ終わったりするのかな…?」


ぎこちなく聞く水澤さんの視線は少し泳いでいた。


「えっと…期間は2ヶ月間なんです…。父の出張も、あと半月ほどで終わりになるので同居も…」


そこまで言ったところで、私は言葉を詰まらせてしまった。


そっか…。


もう半月しかないんだよね…悠哉さんとの同居期間。


始まったばかりの時は、まだまだ長い…って思っていたのに…。


あっという間だなぁ…。


心が急にズシンと重くなったような感覚がした。



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