ふたりだけの特別な絆
「ありがと、陽菜。嬉しいよ…。」
とびきりの笑顔を見せる悠哉さんに、私の顔からは湯気が吹き出しそうだ。
「あっ、えーっと…どういたしまして。」
極度のドキドキが体を駆け巡る。
呟くように話す私に、悠哉さんはフッと笑った。
「その反応、たまらないな…。陽菜は、俺の心を夢中にさせる魅力が…たくさんある。」
悠哉さんに指で唇をなぞられて、肩が勢いよく上がる。
もはや、意識を保つのが必死な状態だ。
このままじゃ、甘い雰囲気に包み込まれて気絶もあり得る…。
この状況を変えなくちゃ…。
「あの……とりあえず、朝食にしませんか?悠哉さんも、色々と支度とか…あるかと思うので…。」
ソワソワしながら、部屋の時計を指差す。
時刻は9時過ぎを回っていた。
「そうだな。陽菜の宏明おじさんたちが帰って来る前に、この部屋を掃除して、荷物をまとめたりしないといけないからな…。」
悠哉さんはベッドから降りると、私にスッと手を差し出した。
「じゃあ……キッチンに行こっか、陽菜。」
「は、はい。」
ドキドキで震える手を、ゆっくりとのせる。
悠哉さんはギュッと握ると、私をキッチンへと連れ出した。