ふたりだけの特別な絆

「キッチンに来た…ってことは、これから夕飯?」


「そ、そうです…。それより、いっ…いきなり触るのやめて下さいっ!!」


冷蔵庫のドアを開けたまま、慌てて如月さんから離れた。


「触る…って、頭に手をのせただけじゃん。」


「そ、それが一般的には“触る”っていうことに該当するんです!」


アタフタしながら反論する私を、如月さんはニコニコしながら見ている。


その面白がってるような笑顔が、腹立たしい…。


如月さんに冷たく視線を送りながら、プウッと頬を膨らませた時だった。




“グゥゥ〜”



< 72 / 467 >

この作品をシェア

pagetop