リフレイン

「「キャ〜!!!!おはよーございまーす!!戸田さん!!」」



「あー…おはよ。」



そこにはキャアキャア騒ぐ事務員の女の子を鬱陶しそうに見る戸田さんの姿。



「おはようございます、戸田さん」


「あ、おはよ。櫻井さん」



美姫が戸田さんに挨拶をすると、当然のこと、戸田さんはあたしにも目を向ける。



「おはよ。水樹」



さっきの女の子に対する態度とはうってかわって、満面のスマイルであたしに挨拶をしてきた。



ど、どぉしよ〜!!
ドキドキが止まんないよ〜!!



「お、おはよっ!!」



あたしは取りあえず、平然を装って挨拶を返した。



戸田さんはふんわり微笑むと、デスクに着いた。



「――おはよう皆。ちょっと大事な知らせがあるんだ、聞いてくれ」



司令官がオフィスに入ってきた。


「お知らせってなんですかーっ?」


ハルカがいつも通りのハイテンションで聞く。



「あぁ。知らせというのは……つい最近話した麻薬密売のマフィアのことなんだが……」



ザワッとオフィス内がざわつく。


「マフィアが……どうかしたんですか?」



美姫が心配そうに口を開いた。



「前までの情報では奴等は日本にいるとのことだったが……俺達が奴等を追っていることがバレたらしい。」



「「えぇっ!?」」



みんなが一斉に声を上げる。
それにはもちろん、あたしだってビックリした。



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