秘密のフィアンセ☆
「あ~。疲れた」


そう言うと、佑斗はスーツの上着を脱いだ。


「ありがと。晴彦。もう、いいよ」


佑斗にそう言われ、晴彦は私を気にしつつも、部屋を出て行った。


私は、さっきの光景が目に焼きついて離れず、佑斗をまともに見れない。


無言で座っていると、佑斗は後ろから私を抱きしめた。


さっきも、そうやって美紅さんを抱きしめてたよね。


そう思うと、悔しくて腹ただしくて、思わず佑斗から体を離してしまった。


「由奈?」


不思議そうな顔で見る佑斗から、私は目をそらす。


「どした?さっき、連れて行かなかったから、拗ねてるのか?」


「違う・・・」


「じゃあ、どうしたんだよ」

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