秘密のフィアンセ☆
「妹がこっちに来てるだろ?オレも来たってわけ」


妹?


まさか、美紅さんのお兄さんって事?


「何で、お前まで来るんだよ」


佑斗はしかめっ面をしている。


「いいじゃん♪今、オレのとこ風邪でみんなダウンしてんだよ。オレも、しばらく居候させてね」


「は?マジで?」


深いため息をついて、佑斗はがっくりと肩を落とした。


「お前がいると、何かと騒動が起こるんだよな」


そう言いながら、玄関のドアを開けた。


「とりあえず、入れよ。目立つから」


じゃあ、私はこのまま散歩へ・・・。


と、どさくさに紛れて行こうとしたけれど、


「由奈。お前もだ」


しっかりと、佑斗に見つかった。


「はぁい・・・」

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